世界デジタル経済大会 メタバース万里の長城も 北京で開幕
万里の長城がメタバース上に再現された。
裸眼でも動画が3Dに見えるディスプレーに、大掛かりな機材がなくても、リアルタイムで自分の動きを反映するアバター。
中国・北京で28日から開幕した、「世界デジタル経済大会」。
今回は、ネット通販最大手の「アリババ」や、IT大手「バイドゥ」、フードデリバリー大手「美団」など58の企業が参加。
中でも注目は、メタバースやVR技術が並ぶ会場。
中国版のLINEとも呼ばれるメッセンジャーアプリ「ウィーチャット」を手掛ける「テンセント」は、ネット上の仮想空間メタバース上で万里の長城を再現。
2021年に改修工事が行われた石垣や階段などの修復過程を、専門家の解説付きで学ぶことができる。
一方、シューティングゲームでは、専用のシューズを履きローラー状になった足場を歩くことで、360度自由にキャラクターを動かすことが可能。
2対2の対戦型となっていて、イベント向けにおよそ100万円でレンタルを行っている。
デジタル経済の規模では、日本円で900兆円を超え、世界2位に躍り出た中国。
アメリカとの覇権争いをめぐり、デジタル社会の構築を一層加速させていく方針。